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プリンセス プリンセスを応援してくださる皆さまへ 

2022.03.18

本日、「一般社団法人チームスマイルhttps://www.team-smile.org/」より、活動終了の発表がされました。

はじめに、このような発表が先日の大きな地震が起きた直後になってしまうことをメンバー、スタッフ一同で協議させていただきました。
その結果、やはり、今回のお知らせはチームスマイルの活動終了の発表に伴い、私たちからもお伝えさせていただくべきだと判断しこのようなご報告となりました。
大きな地震による被害を受けられた方へ、心よりお見舞い申し上げます。

私たちプリンセス プリンセスは、2011年3月の東日本大震災の直後より、エンターテインメントを通じた「心の復興」支援を続けるため、チームスマイルの皆さんと共に、活動を続けて参りました。

今回の活動終了に伴い、私たちメンバーと、皆さまからお預かりした義援金の一部によって建設された「いわきPIT」「釜石PIT」「仙台PIT」「豊洲PIT」のチームスマイルによる活動は年内で終了となります。

残念ながらコロナ禍により、エンターテインメントの活動にも大きな影響が出ていますが、今後も決して忘れない、忘れてはならないこの東日本大震災への思いをメンバーそれぞれの形でお届けしていくつもりです。

私たちの活動に賛同して、チームスマイルを応援してくださった皆さまに活動終了のご報告させていただくと共に、これまでの活動をご支援いただいたすべての皆さまに心より感謝いたします。

2022年3月18日
プリンセス プリンセス

 

 

〜 岸谷香からメッセージ 〜

今回このような残念な結末に、私もとても複雑な気持ちで、上手く表現できる言葉が見つかりませんが、今のこの想いをとにかく率直に書いてみようとペンを取りました。

コロナという不測の事態が起こり、この2年間、私自身、思うようにライブができず、悶々とした時間を過ごしてきました。世界中のミュージシャンやエンターテイメントの舞台に立つアーティスト達は皆同じであったと思います。
なのでPITの経営状況については容易に想像がつきます。
ライブハウス、コンサート会場も、旅館やホテルと同じく、その施設を維持するのにはとてもお金がかかります。年間1本もコンサートやイベントで使用されなかったとしても、その会場を維持していく為にはとても大きなお金がかかります。なので、各地で沢山の名のあるライブハウスやコンサート会場がクローズしていった中、PITはものすごく踏ん張って踏ん張って、ここまできたのだと思います。
それはきっと、チームスマイルが行ってきた復興支援活動の象徴がPITであり、東北への想い、復興への願い、そして仙台PITに至っては『プリプリと賛同してくださった13万人のファンの方々の気持ちがカタチになったPITを無くしてはいけない』という強い想いが、この2年間を耐え抜く力となったに違いありません。チームスマイル解散=PITクローズという事が決まった今、私は心からチームスマイルに拍手を贈りたいと思います。『コロナなんかになんか負けられない』と踏ん張ってくださったチームスマイルに、大きな拍手で「ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!」と伝えたいです。

2012年の、プリプリと皆様で行ったあの復興支援活動、毎年3月11日が来る度に思い出します。今年はラジオ番組の収録中でしたが、2時46分には全ての作業を止めて全員で黙祷をしました。あの日小学校一年生だった娘が今年19才です。電車の中で一人で地震に遭い、不安に震えていた小さな娘がもう19才。
時間の流れを感じ、同時に、あの瞬間から時間が止まってしまった親子、全てが終わってしまった家族が数えきれない程居る事を、そして、未だ元の生活に戻れていない方々が大勢いらっしゃる事を想うと、どんなに小さな事でも、この先も私にできる事を私にできるタイミングで続けていこうと改めて思いました。

皆さんもきっと3月11日が来る度に『あの時プリプリの復興支援活動に参加したなー』って懐かしく思い返しますよね。例えPITはクローズしても、私達が全員で一丸となって行ったあの活動は消えることはありません。

あの2012年がなかったら、私は間違いなく、当たり前にツアーをやり、当たり前に曲を作り、一年を音楽と供に過ごす生活には戻っていませんでした。
復興支援の為の活動が、結局、振り返ってみると自分に還ってきたと感じています。尊敬する知人の吉岡秀人先生が「真の利他は我に還る」と仰っていましたが、本当にそうだと感じています。今この場を借りて、皆様にもこの言葉を贈りたいと思います。

図らずも長い長い文章になってしまいましたが、今考えている事を率直に伝える事が、あの時一丸となった仲間にお返しできる誠意だと考え、この気持ちを記しました。

末筆ながら、このメッセージを書いている矢先にまた東北を中心とする大きな地震がありました。被害に遭われた方、困難を強いられている方々に、心からお見舞い申し上げます。

2022年3月18日
岸谷 香

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