REPORTレポート

HAPPY 50th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2018 EXTRA 50+1st SHOUT! ライブレポート

2018.02.26

1月24日に発売された『Unlock the girls』を引っさげ、人生3つ目のガールズバンドとして結成された”Unlock the girls”と共に札幌、広島、福岡、大阪、名古屋と全国各地を廻って来た香ちゃん。
このツアーでメンバーとの結束やバンドらしさが一段と強くなり、最強、最高となった最終日、東京公演のライブをレポートします。

★ ★ ★

ちょうど、一年前の2月16日。
香ちゃんの誕生日の前夜祭として行われたHappy 50th Anniversary前夜祭ライブの当日、サプライズとしてお披露目された”girls”たち。その時はバンド名もなく”girls”としか呼ばれておらず、その後どんな展開を見せてくれるのか全く未知の世界でした。
しかし、香ちゃんには1年後の今日、こうやって最高のステージを迎えるというビジョンが見えていたようで、着々とその目標に向かい、楽曲製作、リハーサル、レコーディング。まさかこの1年でアルバムまで発売してしまうなんて誰が予想したでしょうか!?
そして、今日2018年2月17日。1年前には想像すらつかなかったその光景が現実となります。

★ ★ ★

開演前、会場にはブログで募集したガールズバンドのBGMが場内に流れ、DJエイミー(木佐彩子さん)の軽快でイキなアナウンスとキュートでポップな楽曲が会場を軽く暖めてくれます。
DJエイミーの最後のセレクトは『19Growing up』ということもあり、会場のボルテージも最高潮です!

突然会場が暗転し”Unlock the girls”のイメージカラーであるピンクの照明に照らされガールズたちが姿を現します。

1

エレクトロなサウンドが鳴り響き、Yuumiのスネアが小気味よく叩かれると、1曲目は『Unlocked』からスタートです!
「女の子だけのバンドサウンドを作りたかった。」香ちゃんがそんな想いを込めた楽曲『Unlocked』が六本木EXシアターに響き渡ります。
オープニングからメンバーそれぞれが輝きを放ち”あの岸谷香”に臆することなくステージをかけまわります。とてつもないガールズパワーに圧巻され、「これは間違いなく岸谷香のバックバンドではなく ”Unlock the girls” というバンドなんだ」と確信せざるを得ないファーストインパクトを与えてくれます。バンドの息もピッタリで、とても1年で作られたバンドとは思えない完成度の高さでオーディエンスを魅了します。

オープニングの数曲が終わると香ちゃんが

「こんばんは! Unlock the girlsです!」

と、自己紹介。
ツアー中の地方公演では「こんばんは! 岸谷香です!」と言っていたのですが、香ちゃんも少し違和感を感じたようで東京公演からバンド名での紹介です。

2

「51歳、最初の日をライブでみなさんと迎える事ができてめっちゃハッピーです!」

と、会場を跳ね回る香ちゃん。
その笑顔は健在で51歳とは思えないそのキュートさで会場を魅了します。

Unlock the girls は1月にミニアルバムを『Unlock the girls』を出したばかりで、持ち歌が5曲しかないため香ちゃんのソロ名義の楽曲も演奏されました。『キッチン』『あいのうた』なども披露。女の子3人の強力なコーラスが入ることにより、楽曲がより女性らしくとてもやわらかく聴こえてきます。

3

“girls”と接する事で、より「女の子」っぽくなったような香ちゃん。
その変化は楽曲にもあらわれてきたようで、”girls”達と知り合って純粋な恋の歌が歌いたくなったとのこと。今まではどうしても「お母さんだし…」とか「それって不倫???」など、数々の抵抗や葛藤があったようで上手く表現することができなかったそうですが、”girls”と接することで20代後半の気持ちに戻れ、恋の歌がやっと書けるようになったとのこと。
そんな楽曲『BOY』を披露。

『PARAISO!』ではツアーで恒例となったタオルまわしを会場のみなさんと一緒に行います。
ツアーグッズとして用意された、黒のタオルと限定販売されたピンクのタオルが客席を彩ります。
このツアーではスタッフも会場を盛り上げようとステージ袖に登場。
この一体感は、正直会場でしか味わえない特別な瞬間です。

4

MCでは

「どうしよう楽しい! すごい楽しい!」

と「楽しい!」をライブ中、何度も何度も連呼する香ちゃん。メンバーからも「テンション高いっすよね」と言われてしまう始末。もちろん、メンバーも楽しんでいたようですが、香ちゃんはその上をいっていたようです。

そして、メンバー紹介では香ちゃんはなんだか照れくさそうにしています。

「ドラム”Yuum”、ベース”HALNA”、ギター”Yuko”、ヴォーカル”Kaori”!」

その後の説明によると今時の子は自分を名前で呼ぶらしく、メンバーも「私」ではなく「Yuumi」、「Yuko」と自らを呼ぶそうで、そんなジェネレーションギャップを感じつつ、香ちゃんも「岸谷香」ではなく「Kaori」と紹介したとのこと。最初はなかなか恥ずかしかったらしいのですが、最近はだんだん癖になってきたそうで照れくさそうであり、嬉しそうでもありました。

また、インスタグラムを開設したことも発表!
ご来場いただいた方々は、香ちゃんと同世代の方も多く、インスタ開設のお知らせには反応は今ひとつピンと来てないようなところもありましたが新人バンドとしてはこうした活動も必要です! 是非、みなさんインスタもチェックしてみてくださいね!

unlockthegirls

次の2曲では新人バンドとは思えないパフォーマンスを披露。
『くいしんぼ天国』ではみんなでパーカッション。『また恋ができる(新曲)』では、アコギとアカペラでの演奏です。
この2曲のパフォーマンスはとても新人バンドがやることとは思えない演出で、FLiP(Yuko、Yuumi)、HaKU(HALNA)といった実力派バンドを経てきたメンバーの実力が証明された瞬間でもありました。

5

ライブも後半戦。スローバラードの『Signs』を聴かせてくれた後は『49th バイブル』、『シャウト!』、『ハッピーマン』とノリノリのハッピーナンバーを演奏。
フルスロットルで流れ込むバンドサウンドと”girls”のスゴさに圧倒され、会場もどんどん熱を帯びて行きます。

6

そんな中で迎えた本編のラストは『ミラーボール』。
ミラーボールがキラキラと輝き、タテノリの会場の一体感はまさしく圧巻。
『Unlocked』の歌詞の一節はきっと”girls”たちと、この景色を一緒に観かったんだろうなという素敵な光景で、本編のラストに持って来た香ちゃんの意気込みも感じました。

「どうもありがとーう!」

香ちゃんはいつもより長めに深々とお辞儀をしてステージを去っていきました。

7

メンバーがステージを去ると、すぐさまアンコールが叫ばれます。

数分後、メンバー全員が当日限定販売された”Unlock the girls Tシャツ”に着替えて登場。

「まだまだみんなのこと震わせてあげるからね!」

と、プリプリの楽曲『ROCK ME』を演奏。
セットリストの中の唯一のプリプリの楽曲は盛り上がらないはずがありません。
そして、次の曲は”girls”たちが香ちゃんへのサプライズプレゼントとしてこっそり練習してくれた
『OH YEAH!』を演奏。
“girls”たちのサプライズの『OH YEAH!』は当日のサウンドチェクで発表され、急遽演奏することが決まり、香ちゃんも嬉しいやら恥ずかしいやら。”girls”もよっぽど練習して来てくれたのか、その完成度は本物に迫る勢いでした。

アンコールはここで一旦終了しメンバーは楽屋へと戻ったのですが、プリプリで盛り上がったお客さんの熱は冷める訳も無く、再びアンコールの声援があがり、ダブルアンコールでメンバーが再び登場します。

「せっかくなんで、もう一曲やっちゃおっかな」

そう言って香ちゃんが演奏を始めようとするとYuumiが「ちょっと待った〜!」と遮り、まさかのサプライズ。スタッフからUnlockのロゴマークを型どったケーキがプレゼントされ、会場みんなでハッピーバースデーを歌います。

8

「ヤダ、アタシ泣かしてどうすんの。感動しちゃう!」

愛のあるメンバー、愛のあるスタッフ、そして愛のあるファンのみなさんにかこまれ、2年連続の誕生日を祝ってもらい、香ちゃんもとってもとっても嬉しそうでした。

そして、誕生日に集まってくれたみんなへの感謝の気持ちということで、異例のステージの写真撮影がOKに! 同時に会場には驚きと喜びの歓声があがります!
あまりの会場の反応に香ちゃんも「そんなに湧く???」と驚いていましたが、そりゃそうですよね。(こちらの写真は#Unlockthegirlsでinstagramやtwitterを検索してみてください!)

最後に代表曲『Unlocked』を演奏し、誕生日記念の Unlock the girls お披露目ツアーは無事終了したのでした。

9

★ ★ ★

『Unlocked』の歌詞にあるように、明日何がおこるかかわからない。
躊躇せず新しい世界へと一歩を踏み出した香ちゃんは今までの常識や概念の全てを”Unlock”し、新たな岸谷香をみせつけてくれた。
恋をすると女性が綺麗になっていくように”girls”との出会いは香ちゃんを良い意味で変化させ、その可能性を10倍にも20倍にも増幅させてくれた。
香ちゃんの心の扉を”Unlock”してくれたのは”girls”だったのかもしれない。

Unlock the girls は始まったばかり。
可能性を秘めたこのガールズバンドの進化はまだまだ続きそうだ。

10
右からYukoG & cho)、HALNAB & cho)、KAORIVocal)、YuumiDr & cho

setlist

01.Unlocked
02.デロリアン ドライブ
03.キッチン
04.あいのうた
05.BOY
06.PARAISO!
07.恋をしていた私たちへ
08.くいしんぼ天国
09.また恋ができる(新曲)
10.Signs
11.49th バイブル
12.シャウト!
13.ハッピーマン
14.ミラーボール

EC1.ROCK ME
EC2.OH YEAH!

EC3.Unlocked

PAGETOP