REPORTレポート

岸谷 香2014LIVE TOUR 2014 47th SHOUT! “いくわよー!!” レポート

2014.07.26

岸谷香が音楽の世界に戻って来た。

準備体操ツアーを終え、岸谷香 本格ツアーの開始です!
今回は、仙台、福岡、赤坂、名古屋、大阪、新潟と各地を廻り、どの会場もたまんなーい公演でしたが、
ツアーファイナル、聖地、渋谷公会堂のライブをレポートします!

★ ★ ★

0渋谷公会堂まで68歩。

香ちゃんが26年前、目標としていた聖地。
その渋谷公会堂が来年リニューアルのため取り壊されてしまう。
「最後にもっかい渋谷公会堂で歌いたかった。」という香ちゃんの想いが叶い16年振りの渋谷公会堂。
岸谷香ソロとしては、最初で最後の渋谷公会堂でのステージとなりました。

この日の東京は真夏日。
ただでさえ暑いのに加え、みなさんの熱気で開演前から会場は熱気ムンムン。
会場を見渡すと、今回のツアーTシャツを着ている方、2012年のプリプリ再結成ツアーで販売された19 Tシャツ や PP Family Tシャツ、中にはものすごーくレアなプリプリのツアーTシャツを着ている方など全国各地から熱い香ちゃんファンの方々が集まっています。
また、今回も小さなお子さんと一緒に親子で来ている方も多かったですね。

1開演時間になりオープニングの音楽が流れると、一気に会場はヒートアップ。
それもそのはず、なんと香ちゃんが客席中央サイドから登場!
突然の香ちゃんの登場に興奮気味のお客さんにもみくちゃにされながら、客席を通り抜け「渋谷公会堂の旗」を大きく降りながらステージに向かいます。
今回のツアーでは各会場ごとにそれぞれオリジナルデザインの「旗」が用意され、各公演を見守ってきてくれました。仙台、福岡、赤坂、名古屋、大阪、新潟と各地方のみんなの熱い想いがつまった「旗」の中心にツアーファイナルである「渋谷公会堂の旗」を刺しステージが完成!

「いくわよ〜!」

2という香ちゃんのかけ声から『妄想サニーディズ』でスタート。
リバプールで買って来た(アナザースカイでも放送された)赤いギターをかきならし1曲目から飛ばして行きます。リハでも「今日の楽器ちゃんたち鳴りがすごくいいわよね。」と言っていたくらいでサウンドもご機嫌!

「ハロー渋谷公会堂!」

と、次の曲は『Hello.Hello』。
ライブの前半は先日発売された、ベストアルバム『The Best and More』に収録された、ソロの楽曲を中心の構成です。
時にはギター、時にはアコギ、時にはベース、時にはピアノと楽器を持ち替え、お客さんを魅了。間にプリプリの楽曲も挟みつつテンポ良くステージは進んでいきます。

3しかし、今日の香ちゃんはとにかくパワフルですごい!
香ちゃんのステージを観るたび「この人はどんだけすごい力を持っているんだろう?」と毎回そう思うんですが、今日はひと味もふた味も違いました。 いつもの香ちゃんのパワーに加え、ロックの殿堂、渋谷公会堂のパワーが絶妙に融合、さらに岸谷香、再始動というスパイスが加わり、いつもの2倍も3倍も、いや10倍くらいのパワフルでハッピーな空間を作り出していました。
香ちゃんの歌う姿、香ちゃんの笑顔を観ているだけで楽しくなる、幸せになる。もしかしたら香ちゃんはあるがままに演奏しているだけかもしれないけど、本当にハッピーになれる。真のエンターテイナーなんだなと、そんな香ちゃんのすごさを感じてしまう、そんな前半戦でした。

おなじみ名物MCは飾らない香ちゃんがとってもかわいい!
「今日めっちゃんこ暑くなかった??? 水分ジャンジャカ飲んで、おしっこ行きたかったらジャンジャン行って、倒れないようにしてね。」
と、隣でで話しているように話しかけてくれるそのMCは客席と香ちゃんの距離を一気に縮めます。

4MCの後は、『未発表曲』『WAR』を演奏し、衣装チェンジ。
この衣装は香ちゃんが熱望していたデザイナーさんに作ってもらったという、羽の付いた衣装。まさしく、「完全復活した岸谷香がこれから羽ばたいていく」という香ちゃんの意気込みを汲み取ったような、とってもステキな衣装でした。

衣装チェンジのあとはしっとりアコースティックタイム。
『ムーンライトストーリー』をアルバム『The Best and More』に収録されているアコースティック調のアレンジで大人なムードに。

7『ムーンライトストーリー』のあとは、香ちゃんのドッキリ企画。
メンバーにはナイショでセットリストには含まれていない楽曲を
「これを今から演奏します。」
と、ステージ上で譜面でで渡すというむちゃぶり。もちろん、メンバーは唖然!
「ちょっと3分待って」と、お客さんに断りを入れ、ステージ上で楽譜を見ながら、メンバーに指示を出す香ちゃん。
さすがにうまく演奏できないんじゃないか? と思ってみたものの、さすがプロのミュージシャン達。「こっそり練習してたんでしょ?」と疑ってしまうほどの出来映えで、お互いに信頼し合った関係でないと出来得ない、プロの巧みの技をみせていただきました。
コメディータッチ(?)の GET CRAZY!~OH YEAH!~世界でいちばん熱い夏のメドレーでパーフェクトな演奏を披露。プリプリでもこんなアレンジは聴いた事がなかったので会場のみなさんも楽しんでいました。
演奏が終わると「面白かった? 私、さーいこーに面白かった!」と、メンバーの慌てぶりを楽しんでいたようです。

アコースティックコーナーはさらに続き、次は『アイシテル』。
この楽曲は内田有紀ちゃんに提供した楽曲ですがシングル『Romantic Warriors』にセルフカバーとして収録。
しかし今回はCDのアレンジのアレンジとは違い、ほぼベース&ボーカルのみでの演奏。
ほぼベースだけということで少しジャジーな独特な雰囲気になり、会場もうっとり。

アコースティックコーナーで体力を温存し、その後の『ぼくらのうた』からはアクセル全開、香ちゃんパワー炸裂!
ノリの良い選曲で会場のボルテージも最高潮です。
プリプリの代表曲、『SEVEN YEARS AFTER』『メロディメロディ』『GUITARMAN』などを立て続けに歌い、会場のみなさんも拳をあげ、タオルを振り、楽曲に合わせてジャンプ! ふと、会場を見渡すとみなさん笑顔で一緒に幸せな時間を共有しています。
みんなが笑顔になり、香ちゃんとの心の距離がどんどん縮まったところで『ハッピーマン』。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、夢のような時間は過ぎ去って行く。
でも、今日のライブはちょっと違う。
「まだまだ、いくわよー! みんなもついてきてー!」そんな心の声が音楽を通じて伝わってくるような素晴らしいライブでした。

10鳴り止まない声援と拍手の後、アンコールで香ちゃんが登場。

アンコールでは26年前、渋谷公会堂に立った時の想いを語ってくれました。
当時はステージをこなす事が精一杯で、渋谷公会堂の景色をみる余裕がなかったと。
今回は21歳の時にやり残した渋公への想い、そしての渋公の素晴らしい景色を心にたっぷりやきつけていきたいと、1988年4月17日の渋谷公会堂で1曲目に演奏したというまさかまさかの『19 GROWING UP -ode to my buddy-』を演奏。
会場からも思いがけないサプライズに、地鳴りのような歓声がわき、会場が再び一体になりました。
バンドの演奏もとても素晴らしく、26年前の渋谷公会堂での演奏に近い音色で再現され、目をつぶればそこに26年前の香ちゃんがいるような完璧な音色と演奏でした。

そして、最後に「写真撮ろう!とみんなで記念撮影」
この渋谷公会堂にふさわしいお別れをしました。

13ここで終わりかな? と思いきや、声援と拍手が鳴り止ます再度ダブルアンコールで香ちゃんが登場。

ダブルアンコールでは、『M』『Diamond』を演奏。
Diamondの最後では恒例(?)のキーボードからのダイブ!
開演前、楽屋で「今日は(ダイブは)やらない」と言っていたのですが、よっぽど楽しい公演だったのでしょう、最後の最後でキーボードによじ登りまるで子供のようにジャンプ! そして、満面の笑みで「どうもありがとー!」とみなさんに感謝の気持ちを伝えていました。

今回の公演は香ちゃんが最後に残してくれた言葉がとっても印象的でした。

「今、私が一番強く思っている事は、意を決して音楽の世界に戻って来て良かったな。」
「来年、再来年とステキな音楽が届けられるように頑張ります!」

と、岸谷香の完全復活を宣言。
新たな意気込みすら感じさせるそんなツアーファイナルでした。

会場に来てくださったみなさんもいかがでしたか?
また、来年もツアーを行う予定ですので、みなさん期待していてくださいね!

来年もいくわよー!

 

SET LIST

1101. 妄想サニーディズ
02. Hello.Hello
03. LOVE LIFE
04. 名前のない町
05. はんぶん
06. あいのうた
07. Stay There
08. 新曲
09. WAR
10. ムーンライトストーリー
11. GET CRAZY!~OH YEAH!~世界でいちばん熱い夏
12. アイシテル
13. ぼくらのうた~岸谷香バージョン~
14. メロディメロディ
15. SEVEN YEARS AFTER
16. Romantic Warriors
17. GUITAR MAN
18. ハッピーマン

encore
01. 19 GROWING UP -ode to my buddy-
★★ encore
01. M
02. Diamonds

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